作品内の用語解説
契約
神属と人間とが交わす恵の関係。
契約には天上界のメインシステムであるユグドラシルに選ばれた者の電話が
1級神2種非限定免許を持つ女神のもとへつながる。
呼び出しを受けた女神が地上界に降臨。
↓
女神が契約者の願い事を聞き入れ天上界へ送信ユグドラシルに受理される。
↓
契約成立。
という過程をたどる。
本来、契約を終えた女神は天上界へ戻り次の呼び出しに備えるが、
螢一の場合「君のような女神に、ずっとそばにいてほしい」と願ったため、
螢一と契約したベルダンディーは地上界に留まり共に生活している。
そのためベルダンディーは螢一と契約した後に新規の契約を結んでいない。
きわめて低い確率ではあるが、螢一がペイオースと契約したように
同じ契約者が二度ユグドラシルに選ばれ他の女神と再び契約を結ぶ場合がある。
この他に魔属が人間や神属と契約を交わす場合もあり、その履行は厳守される。
結んだ契約は破棄することも可能。
裁きの門
劇場版に登場した天上界の試練。
異なる世界(天上界と地上界など)に住む者同士が愛し合ったとき、
この門をくぐらねばならない。
2人の心に疑いや偽りがなければ無事潜り抜け、神の祝福を受ける事が出来る。
しかしそうでない場合は2人は引き離され、二度と会うことはない。
今まで潜り抜けたのは螢一とベルダンディーのみ。
ダブレット制
神属と魔属の間で、双方の子供に命の共有の契約をさせ、
その契約の記憶を消す制度。
結果、(神属・魔属いずれかの)片方の契約者が死ぬと
もう一方の契約者も死ぬ事になり、更にその契約者が誰なのか判らなくなる。
その為、うかつに相手方の命を奪うと身内の誰かが
同時に命を落とすことにつながる恐れがあり、
神属・魔属の双方で殺し合いとならずに済む。
しかし、ベルダンディーと契約したヴェルスパーは
彼女の記憶を消したくないと自分に呪いをかけ、
子供のままの姿でベルダンディーに逢いに来る。
もちろんその行為は禁止されており、彼は罰として黒猫に転生させられた。
ちなみに黒猫が彼である事を螢一達は知っているが、
上記の事情からベルダンディーには知らされていない。
天使/使い魔
一般的な神学上で天使はそれ自体が一つの神格を持っているが、
本作中の天使は神族と共生関係にある存在として描かれている。
このため片方のダメージがもう片方に影響するような形で、
しばしば物語上の仕掛けとして扱われる。
この関係は相互依存の形でもあり、神族が力を与え、
天使がその力を変換しながら女神の役に立とうとするという形態である。
なお魔族に対しては使い魔というほぼ同等の存在
こちらも一般的オカルティズム観とはやや異なる模様。
こちらは共生関係という形では無い可能性もヴェルスパーの台詞上に見られ、
むしろ魔族に対する使い魔は隷属状態にあり使う時だけ
力を与えて使役するだけの存在のようだ。
数奇な運命を辿った末にヴェルスパーに付いた使い魔は、
天使化の後にこの神族と天使の関係を自分なりに真似ようとしていたが、
いささか誤解もあったためか、かなり珍妙な有様になっていた。
ちなみに天使も使い魔も基本的には台詞は無く、
表情や行動で感情を表現しているが、
共生相手には心像(イメージ)を見せる事ができる模様で、
「言葉は無くてもお互いに意志が通じ合う」という様子が、作中に頻繁に見られる。
猪倉台サーキット
猫実工業大学本校舎と同大学猪倉台校舎を結ぶ全長約6kmの市道を指す。
一般道であるにもかかわらず同校の学生以外の利用者が少なく、
時々学生によるレース(当然違法)が行われるためにこの呼び名がついている。
特に猪倉台校舎で航空力学の講義があるときは、
その定員の少なさと先着順という受講規定により、
半ば公然と受講希望者によるレースが行われる。
また単に「峠」とも呼ばれ、前半はヒルクライム、
後半はダウンヒルのコースとなっている。